私に高校時代から仲の良い友人がいます。
同じテニス部でダブルスを組んだ中でした。
そんな友人が借金などを膨らませてしまったという話を前々から相談を受けていまして、今どんな状況なのか、督促状などはきたのか、ヤクザなどから取り立てがあったのかなどを詳しくインタビューしてきたので記事にします(もちろん許可をとってあります。)。
どうやって借りたのか、どんな風に払えなくなるのか、払えなくなるとどうなるのか参考にして頂けたら幸いです(対談形式のようにしてあるので敬語になおしてあります。名前は仮名です。)。
現在の状況
私「現在の状況、借金額などを教えて下さい。」
山下(仮名)さん「そうですね。明細作ってきました。こんな感じです。これは元本なので利息が20%くらい乗っかっていると思います。ショッピングはリボ払いにしてきて払えていない金額ですね。
I社ショッピング100万円くらいキャッシング100万円くらい
N社ショッピング80万円くらい
B社ショッピング20万円くらい
E社ショッピング50万円くらい
T社ショッピング50万円くらい
S社ショッピング100万円くらいキャッシング40万円くらい
O社ショッピング100万円くらい
E社ショッピング20万円くらい
R社ショッピング50万円くらいキャッシング10万円くらい
C社ショッピング30万円くらい
B社ショッピング20万円くらい
Y社ショッピング10万円くらい
カードローン1社で200万円くらい
こんな感じでショッピングの合計が730万円くらいカードローン合計が350万円くらい。それに加えて20%くらいの利息が乗っかっていると思います。」
どうやってこんなに借りたのか?アリバイ会社とは?
私「相当借りましたね!こんなに借りれるほど収入がよかったんですか?」
山下さん「いや、そんなんではありません。アリバイ会社というものを使って給料とかを水増ししたんです。」
私「水増し、、、アリバイ会社ってなんですか?」
山下さん「簡単にいうと会社に在籍していることにしてくれる会社ですね。サラリーマンの身分だとお金って借りやすいので。ちなみにアリバイ会社が源泉徴収票や給料明細なども作ってくれますししっかりと固定回線の電話も引いてあります。」
私「かなりグレーな会社ですね。」
山下さん「グレーどころかアウトですね。でもアリバイ会社って検索するだけでたくさんの会社がでてくるんです。私のようにお金をかりる人もいますが、夜の世界で働いている人がマンションを借りる時に使うケースなどもあるみたいです。ちなみに私が利用したアリバイ会社の人は3年くらい前に逮捕されていましたね。その時は私にも連絡来るんじゃないかと思ってヒヤヒヤしていました。」
私「怖い。。。アリバイ会社にどのくらいのお金を払ったのですか?」
山下さん「たしか在籍確認と源泉徴収票、給料明細などで3万円くらいだったと思います。」
私「3万円で1000万円以上借りれたんですね。。。」
会社側の警戒
私「アリバイ会社でトラブルなどが多発する会社だとカードローンやクレジットカードの会社側も警戒するのではないでしょうか?」
山下さん「たしかにカードローンやクレジットカード会社側も警戒する会社というものはあるかと思います。
でもアリバイ会社側もそんなことはしっかりと考えていて、定期的に新しい会社を用意しているんです。
私の周りでアリバイ会社を使っている人が何人かいますがみんな問題なく審査に通っていますよ。」
私「そうなんですね。驚きです。」
山下さん「あと個人情報保護の問題もあり、ブラックになった人がどこの会社によく勤めていたかまでは情報が公開されていないんですよ。
だから会社ごとに把握しなければならない。変な話プロミスで問題になっている会社があったとしても、アコムで問題になっていなかったらアコムでは全く問題なく審査に通ってしまうんですね。」
なるべく多く借りるための裏技
山下さん「なるべく多く借りるための裏ワザもあるんですよ」
私「面白そうですね。でもそれってもしかして闇金とかの話ですか?たしか普通のカードローンとかは年収の1/3(年収600万円なら200万円まで)までしか借りれないということを聞いたことがあるんですが。」
山下さん「ハハハ!闇金の話ではありませんよ。普通のカードローンやクレジットカードキャッシングなどの話です。
たしかに総量規制というものがあって年収1/3までしか借りることができないんですが、その年収1/3以上に借りる裏ワザというものがあるんです。」
私「それはすごいですね。どうすればそんなことができるんですか?」
山下さん「それは2時間以内になるべくたくさんのカードローン会社やクレジットカード会社に申し込むことです。」
私「なんでそれだと年収1/3以上に借りることができるんですか?」
山下さん「一般的にカードローンやクレジットカードに申し込むと、信用情報機関というところに『いくらこの人は借りる枠を作った』(カードローンを作ったということ)と報告されるんです。
カードローンやクレジットカードを作ろうとすると必ずこの信用情報機関の情報にアクセスして、この人は他に借金がないかどうかみるんですね。
この信用情報機関があるからこそあちこちで借りても年収1/3までしか借りることができないんですね。
ただこの信用情報機関に『この人がいくら借りる枠を作った』という情報が乗るまでに約2時間の時差があるんです。」
私「なるほど。面白い裏情報ですね。」
山下さん「カードローンやクレジットカード会社は審査の時だけに信用情報機関にアクセスするので審査に通ってしまえばもう大丈夫なわけです。
なのでカードローンやクレジットカードを作る際はインターネットで完結するところだけで申し込みまくることですね。」
なぜ借りたのか、なぜ返せなくなったのか
私「借りてそのまま逃げる気ではなかったわけですよね?なにかトラブルでも会ったんですか?」
山下さん「事業の失敗ですね。事業をうまく行かせるためにお金が必要だったので借りました。まだ創業して間もなかったのでアリバイ会社を使ったんです。最初は150万円程度でしたが、なにかお金が必要な度に借りて、最低限の金額だけ月々返していったような感じです。それが何年も続き、最終的に最低限のお金さえ返せなくなりました。最後の最後に借りれたのはアローでした。審査がかなり緩いのだと思います。」
ショッピング枠現金化とは
私「でもショッピングでかなり使っていますよね?なにか事業で必要なものでも買ったのですか?仕入れとか?」
山下さん「それもありますが、ショッピング枠を現金化したんです。」
私「なんですかそれは?」
山下さん「簡単に言うとクレジットカードで金券を買うんです。一番まともなのは新幹線の回数券ですね。新幹線の回数券って数万から数十万程度で買えるんですが、それを大黒屋のような金券ショップに売るんです。そうすると高いと97%とかで買ってくれるんです。30万円分買えば29万円くらいになるので悪くないわけです。」
私「そんなことができるんですね。。。」
山下さん「ただしこの方法はクレジットカード会社も問題だと思っているようであまりに大きい金額を買うとクレジットカードを止められます。私は50万円分買って止められた経験があります。30万円くらいが限度だと思います。あと新幹線の回数券を買う時は必ずクレジットカードの暗証番号が必要なので暗証番号を登録しておく必要があります。
あと新幹線の回数券を買う前に金券ショップでどの区間が足りていなくてどこの区間が高利率で買い取ってくれるかを聞いて、その区間を予約してから買うようにすることも大事です。
ちなみに東京~大阪の20枚綴りの27万円くらいのもの一番大きいと思います。」
どんな督促や取り立てがあるのか?裁判などは?
私「では本題の督促や取り立てなどを教えて下さい。どのような対応したんですか?」
山下さん「払えなくなったら本当はカード会社と相談して、利息を免除してもううとか分割の相談をするとかあるんだと思いますが私の場合は収入も貯金もゼロになってしまったので、そういった相談をすることをやめました。要は放置を決め込んだわけです。事業がうまく行かなくて精神的に病んでいたこともあり、カード会社対応がしたくなかったこともあります。」
私「なるほど、、、債務整理や自己破産なども考えなかったのですか?」
山下さん「債務整理はアリバイ会社のことなどもあり、バレたら刑事事件になるかもという思いからやめました。借金の間なら民事ですので刑務所に入ることも前科がつくこともないですし。自己破産は会社の代表になれなくなるので最初から考えませんでした。」
私「なるほど、、、」
山下さん「放置を決め込んだらまぁ取り立てられるわけですがカード会社によって取り立て方が違いました。
基本的には、、、
電話取り立て→文書による督促状→住所に人が来る取り立て→弁護士による電話取り立てと督促状→裁判所で裁判
になるんだと思いますがカード会社によって全然違います。一社一社整理してみました(細かいので読み飛ばして「意外に取り立ては厳しくない」までいくことをおすすめします。)。
I社ショッピング100万円くらいキャッシング100万円くらい
→電話取り立てと文書による督促状のみ。もう返済が滞ってから2年以上たつが未だに電話が毎日かかってくる。
N社ショッピング80万円くらい
→電話取り立てと文書による督促状がきて、弁護士による電話取り立て督促状が何度も来るだけ。もう電話は来ない。
B社ショッピング20万円くらい
→電話取り立てと文書による督促状が来た後、債権放棄の文書がきた。おそらく取り立て費用のほうが20万円よりもかかるのだと思う。
E社ショッピング50万円くらい
→電話取り立てと文書による督促状のみ。もう返済が滞ってから2年以上たつが未だに電話が時々かかってくる。
T社ショッピング50万円くらい
→電話取り立てと文書による督促状が来た後、人が住所にきたが居留守を決め込んでいると帰った。ポストに人がきたという旨が書いてある文書がはいっていた。
S社ショッピング100万円くらいキャッシング40万円くらい
→電話取り立てと文書による督促状のみ。
O社ショッピング100万円くらい
→電話取り立てと文書による督促状のみ。
E社ショッピング20万円くらい
→唯一裁判所から連絡が来た。しかも返済が滞ってから約2ヶ月程度。無視していたので私の敗訴が確定しているはずだが強制執行にはいたらない。いまだに疑問。
R社ショッピング50万円くらいキャッシング10万円くらい
→電話取り立てと文書による督促状のみ。
C社ショッピング30万円くらい
→電話取り立てと文書による督促状のみ。
B社ショッピング20万円くらい
→電話取り立てと文書による督促状のみ。
Y社ショッピング10万円くらい
→電話取り立てと文書による督促状のみ。
カードローン1社で200万円くらい
→電話取り立てと文書による督促状のみが来た後、弁護士による電話取り立てと文書督促状。
意外に取り立ては厳しくない
私「意外に取り立てって厳しくないですね。ヤミ金ウシジマくんみたいなことをイメージしていました。」
山下さん「どの会社もヤクザなどは使っていないんです。今は反社会的勢力とつきあいがあるだけで仕事ができなくなる時代ですし、小さな街金はわかりませんがクレジットカード会社やカードローン会社などの大きい企業は法律を順守します。法律は結構借りる側の都合がいいようにできていると思います。
ほとんどの会社がいつまでたっても電話と文書のみの督促の会社がほとんどで、怖い人がきて扉をガンガン叩かれるようなことはありませんでした。弁護士から連絡がきても結局裁判までされたのは一社のみ。
しかも裁判になって強制執行ができるのにも関わらず強制執行はされません。
おそらく不動産をもっていたりすると取り立てるのでしょうが、私は不動産はおろか保険にも入っていませんので取り立てても元は取れないと判断されたのだと思います。
持たざるものは強いということですね。」
私「結構世間のイメージよりも取り立てって厳しくないんですね。」
教訓
私「クレジットカードやカードローンの一件を通じてなにか学んだことはありますか?」
山下さん「借金して返せなくなると結構絶望的になるんですが、意外になんとかなるものです。
もちろん借金などしないことが一番なのですがやむを得ない時もあるかと思います。借金を返せなくなっても思った以上に借金した側に都合のいいようにできているかと思います。
債務整理や自己破産という道もあります(私は選びませんでしたが)し、絶望する必要はないかなと。
余談ですがナニワ金融道は参考になります。」
編集後記
思っていた以上に様々な裏話が聞けて私もいろいろと驚きました。
なるべくなら借金などとかは無縁の生活を送りたいのですがすでに今ある借金で困っている方などが今回の記事を参考に希望をもっていただけたら幸いです。
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